子育てをしていると色々な人、場面、本から色々な子育て方を耳にする。
その家庭それぞれで育て方は様々で何が間違っていて、何が正しいのか分からなくなる人もたくさんいるではないでしょうか。
私はできるだけお仕置きはしない子育てを心がけてます。これはあくまで私がいいなぁと思う育児方です。
最近の育児書では叩く事も、声を上げることも子育てに必要ない、と言います。他人を危険にさらしたり、危ない事をするときだけ注意すればよい、という育児書が多いです。
でも、ついついカッとなって、声を上げてしまうこともありますよねぇ。そういう時は私はいつも以上に褒めてあげたり、Hugを多くしたりしています。
子供はいたずらをするもので、子育てはどこまで「NO」と言わずに子供がやりたいようにやらせてあげるかがポイントだと私は信じています。
例えば、壁や床にお絵かきしちゃっても、「やっちゃったねぇ」って一緒に笑い合えるくらいがいい。
せっかく片付けた物を次から次へ散らかしていっても、「散らかすのが楽しいのねぇ」って思い、後で一緒に片付けをしようって誘えばいい。その時片付けできなくても、「次がんばろうねぇ」って言って、怒らずに片付ければいい。(私は片付けは適当なんですが)
駄々こねて泣いていても、「まぁ、子供は泣くのが仕事だから」て思って、お茶を飲んで、一息。笑
アオミは最近、Yoshiにちょっかいを出すのが趣味(?)らしく、こっちが見ているのを確認してYoshiに馬乗りになったり、顔に蹴りを入れています。もちろんYoshiに危害を与える事は親として許しません。ただ、声を上げるんじゃなくて、「アオミがそうするとYoshiはいたいって。泣いてるよ~」ってこっちも悲しい顔をして言う。まぁ、それでもすぐには止めないのだけど・・・。止めない場合はアオミに違う遊びを促し、Yoshiをひとまず非難。
アオミは面白がってYoshiにちょっかいを出すのだけど、もしこれが怒りの篭ったちょっかいだった場合で、「Yoshiなんてもういらない!!!」って言うようであれば、
「そうか、そんなに怒っているんだねぇ。その怒りをこの人形をYoshiの代わりにして表現して」
といって、人形を渡す。
こんな感じでアオミの怒りの捌け口をつくってあげようと思っています。
このはけ口を作る、ということはこの間読んだ育児書に書いてあったんだけど、本当に納得。
例を挙げて言うと、
子供が親に「お兄ちゃんが意地悪するのよ~。本当に酷いの。お兄ちゃんなんていなくなっちゃえばいいのに。」
と言う場面があったとします。
そこで親が言いがちなのは、「違う部屋に行って遊べばいいじゃない?」とか「違う遊びをすればいいじゃない?」という感じじゃないでしょうか?
実際私の親もそうだった気がします。学校で嫌な事があって話すと「これをこうすればいいでしょ」とアドバイスをもらう感じ。
でも、実際子供が欲しいものってアドバイスや答えじゃなくて、親からの「同情」だと思う。
この例でいうと、
「そうかぁ。お兄ちゃんが酷い事をするのね。お兄ちゃんがもっと優しく接してくれたらいいなぁって思うんだよね」
などと、同調するのが効果的。
私が読んだ育児書によると、怒りの捌け口を作ってあげることで新しいやさしい気持が生まれるらしい。反対に「なんでお兄ちゃんに対してそんな怒りがあるんだ。兄弟なんだから仲良くしなさい」などと言って、怒りを制御してしまうと、もっと悪い気持が生まれてしまるらしい。
大人でも、嫌なことがあって(例えば旦那が怠惰とか、笑)友達にぐちって、友達が「まぁ、それは酷いね。」と、言ってくれるだけで、心が晴れた気がしませんか?私はよく旦那のことで愚痴りますが(笑)、友達にぐちって、友達が聞いてくれて同調してくれただけで、その日は旦那に優しくできる気がする。爆
子育て、兄弟げんかその他色々でお悩みの方、この方法をお試しあれ。
ところで、オーストラリアで子育てしていると色々と日本の違いが見れて面白い。子育てでいうと、日本ではけっこう自分の子供を卑下して言う事が多い。例えば、子供がすごい努力家でも「うちの子は全然そんなことないです~」なんて建前を言ってみたり。オーストラリアでは自分の子供のすごいところは自慢しまくり。笑 日本の特徴なのかもしれないけれど、素直に「すごいでしょ、うちの子」とか子供に向かって大声で人前で「すごいじゃない~。あなたが一番よ~」なんて言えない親が多い気がする。
もしかしたらこれは古い人だけなのかもしれないけど。
私は布オムツを使っているのだけど、祖母には「なんで、そんな面倒くさいことをして」と言われたけれど、祖母は他の子が布オムツを使っていると聞くと「大変でしょ?すごいねぇ」と。
あぁ、これぞ日本だなぁって私はむしろ面白いなぁと思って観察してる。笑
日本はこうだから、大人になっても素直に感情を表現できない人が多いんじゃないかなぁ、なんて思う。まぁ、それはそれで日本の「美」なのかもしれないけど。